HGUCドライセン・ユニコーンver
改修塗装済み完成品(パール塗装)

プラモ名 HGUC 1/144 AMX-009 ドライセン (ユニコーンVer.)
製作期間 2011年5月〜7月
感想
以前から作ってみたかった「ドム」シリーズ。ドライセンは「ドム」の重厚さに「袖付」の華やかさが加わった良機でした。
素組みだけでも良いですが、パーツの追加や塗装で更に進化することを予感させてくれるキット。
作り上げて結果は大満足。モデラー心を満たしてくれる素晴らしい一品です。
 
塗装前と後の比較写真
イオン店頭で・・。(T.2)「ヴ〜ん、いいなぁ。作りたいなぁ。」 (T.1)「何、唸ってんの?」
(T.2)「いやぁ・・これなんだけどね、ドライセン。カッコイイ! 作りたい〜!!・・けど、アンジェロ機の時
エングレービングの塗り分けに苦労したからぁ・・。」 (T.1)「どれどれ、ふむふむ、カッコイイね。
じゃ、作ろっか。」 (T.2)「えっ?! いいの?」 (T.1)「アンジェロ機よりは手がかかんないと思うヨ。」
(T.2)「わ〜い! ありがとう!! 師匠〜!!!」 その後、今回の袖塗り分けは、拡大鏡と根性で9割方
T.2が成し遂げました。足底板の処理やビーム刃の束も塗り分けたゾ。やったね! ・・でも
ジャイアント・バズは上手くいかなくて、1週間がかりでT.1に直してもらいました(汗)。まだまだ未熟っす。
塗装
1 stから連綿と続く「ドム」の後継機「ドライセン」。
「パールホワイト」と「クリアー紫」を混色して、紫がかった鋼色に塗装。
重厚なボディに似合うように半光沢仕上げにしました。
従来行われている、カラー塗膜表面に「半光沢クリア」を塗装して
光沢を落とす方法ではなく、サーフェイサー下地に1コートだけ
カラー塗膜を形成する方法で「半光沢」に。
サーフェイサーの微粒子が光を散乱し、表面が白くザラついたりしない
上質な半光沢を生み出しています。
表情豊かな他パーツ群とは対照的に無表情になりがちな腰前部装甲は
二重装甲を模して、メインの「紺」に加えて「メタルブラック」を配色。
ディティールは多いものの、濃紺色が垂直に広がることで
失われていたメリハリを取り戻しました。
モールドと白パーツには輝く銀の「クロームシルバー」を配色。
暗いボディにキラリと輝くラインを纏わせました。バーニアも
金属パーツに換装せず、重厚なデザインのキットパーツを
「クロームシルバー」と「クリアレッド」でメタリックに仕上げました。
改修


頭頂部・アンテナは丸みがかっていたものをシャープに研ぎました。
頭部・モノアイはベース部分を開孔。金属皿とネイルストーンを
組み合わせて、立体感と輝きのあるカメラ・アイを設置。
両肩装甲端部のモールドが戦闘機の翼端灯を連想させたので
透明プラ棒で改修。実機と同じ、赤・緑に塗りました。
装甲上部肩側に段落ちモールドをスジボリ堂のセラダンモで彫って
追加。装甲下部にある段落ちモールドとのバランスをとり
立体感を強調しました。
両肩装甲内部・バーニア、丸型三連は内側肉厚を削りシャープに加工。
赤色の内側立ち上がり部分は「クロームシルバー」と「クリアーレッド」で
他のバーニアと同じ色に塗装。光を拾って輝きます。
腕部の「3連装ビーム・キャノン」は、内側肉厚を削りシャープに加工。
先端に輝くメタルパーツを挿入。無地だった側面には箱絵と同じく
スリットを開孔し、武器らしさを演出。
腕部装甲袖口部分は装甲の厚さが目立って重苦しかったので
段落ちモールドを施し、二重装甲のようにしてシャープに。
手甲基部の丸モールドは開孔し、メタルボールを挿入。
下肢後部装甲の大きな丸モールドは、装甲内に4基あるバーニアの
排熱口に見立て改修。開孔して裏側からエバーグリーンの
スリット・プラ板を配しました。
装甲内部のバーニア手前にあった装甲の左右を繋ぐ接合ピンは
強度維持に残し、エバーグリーンのスリット・プラ板で覆いました。
足裏は丸モールド部分を開孔し、バーニアに改修。
真中のバーニアもディティールが乏しかったため、片足に5基の
ディティールアップパーツを入れ、足底板のモールドも塗り分け
精密感高く、「ドム」シリーズの特色である高機動性を満喫出来る
仕上げとしました。
「ジャイアント・バズ」は「シナンジュ用バズーカ」の簡易量産型との
ことでしたので、「シナンジュ」が持ってもカッコイイ雰囲気に改修。
丸モールドを開孔し、裏側からディティールアップパーツを挿入。
発射口は肉厚を薄くしてメタルパーツを追加。モールドの彫り込みと
塗り分けで、内部に黒い銃芯が収められているディティールに。
ビーム・トマホーク」と「ビーム・ランサー(太く不恰好だったビームを
シャープに研ぎました)」は「ビスマスパール」で塗装。
光が当たると、本当のビームの如き煌きが楽しめます。
手首等のパーツをディスプレイ出来るプレートは、メタルブラックと
黒エナメルで塗り分け。「ドライセン」のネーム部分はエナメル塗料を
拭き取り、文字が浮かび上がるように処理。透明な六角ボルトを
下部に配し、スタンド出来るようにしました。
下処理
仮組み(ゲート処理)、製作イメージ後、塗装のため分解。必要な箇所を接着。
パーツを洗浄・乾燥後、サフチェック工程へ。
サフチェック用サーフェイサーを薄く吹き乾燥後、塗装のための下処理実施。
(パーツ表面に薄くグレーの塗膜を作り、研磨していくことで作業精度UP)
600番の耐水サンドペーパーで表面を水磨き。ヒケ(プラスチック成型時の窪み)取り。
パーティングライン(プラスチック成 型時の圧着痕)消し。
改修工程後、 1000番のサーフェイサーで本塗装。乾燥後、キズ等の支障が無いか
チェック・修正し、カラー塗装工程へ 。
塗装(F・フィニッシャーズ、T・タミヤエナメル、O・T.T調オリジナル)
塗装は塗膜が丈夫で光沢が美しいフィニッシャーズをメインにエアブラシで。塗り分けにタミヤエナメルを使用。一部筆塗り。
フェイス・赤 * ピュアレッド(F)+マルーン(F)+クリアレッド(F)
ボディ・紫 * パールホワイト(F)+クリア紫(O)
ボディ&トライブレード・濃紫 * パールホワイト(F)+クリア紫(O)+クリアレッド(F)
スミイレはクロームシルバー(T)
ボディ・紺 * スーパーディープブルー(F)+ウルフブルー(F)+クリアブラック(O)
塗り分けの黒銀はメタルブラック・エナメルver(O)でコートし、拭き取って塗り分け。
翼端灯 * クリアレッド(T) クリアグリーン(T)
袖 * クロームシルバー(F)にブラック(T)をコートし、模様部分を拭き取って塗り分け。
3連装ビームキャノン&関節等・グレー * メタルブラック(O) スミイレはブラック(T)。
バーニア * クロームシルバー(F)にクリアレッド(T)をコート。
基部の塗り分けにメタルブラック(O)と青金(F)
装甲裏側 * ガンメタル(T)
メガバズーカ・グレー * メタルブラック(O)
スミイレはブラック(T)
メガバズーカ・黒 * メタルブラック(O)にクリアブラック(O)をコート。
スミイレはクロームシルバー(T)
ビームトマホーク、ランサー・ビーム刃 * ビスマスパール(雲母堂)
ビームトマホーク、ランサー・束 * クロームシルバー(F)にクリアレッド(T)とブラック(T)で塗り分け。
ヒートサーベル・ブレード * ファンデーションホワイト(F)にクリアイエロー(Mr.カラー)でグラデーション塗装。
ヒートサーベル・束 * パールホワイト(F)+クリア紫(O)+クリアレッド(F) クロームシルバー(T)で塗り分け。
ディスプレイプレート * メタルブラック(O)にブラック(T)をコートして拭き取り。