救急車を呼んだ日
もしものときの救急車の利用法 どんな場合に、どう呼べばいいの?
(政府広報オンライン)
心臓裏側・背中に、何かに撃たれたような痛み
それが胸全体に冷たく広がる。
立っていられなくなり、その場に横になった。
どんどん痛みは強くなってゆく。
幸い、開いたドアの先に家人。
「救急車」叫んだ私に即応し、電話を掛けてくれた。
救急車を呼ぶ際、歩けないと伝えるのが肝要なので
「立てません」「歩けません」と叫んだ。
家人も開口一番「母が倒れました」。
オペレーターは、焦る家人とは裏腹に、繰り返し、生年月日等を聞く。
家人は生年を覚えていなかった。その間に私は、意識消失。
電話対応中に私の返答が無くなり、焦る家人。
でもオペレーターは、なかなか質問終了しない。
長い間を置いて(体感15分)、ようやく「救急車を派遣します。
目立つ場所で待っていてください」となった。
救急隊・到着。少し意識が戻ったけど
(救急隊に担架乗せられたのは覚えてる)
家の前に搬出され待機中に、また意識消失。
背中の感触から、家の前の路上に担架が下されたよう。
ドクターカー到着待ちだったらしい。
服用薬について、大声で家人に聞く救急隊の声は聞こえてた。
意識消失寸前は、周囲の音は聞こえるも、視界は真っ暗。
返事をしたかったが、声も出せず、身じろぎもできない。
こんな状況に一人で対応させてしまい、子供に済まないと感じた。
救急車内では心臓マッサージ。家人に、再度服用薬などの
聞き取りが有ったそう。総合病院・着。ICUへ。
「このまま意識が戻らなかったら覚悟してください」と言われたそう。
入院関係の書類は、急報に駆け付けた夫が書いてくれた。
5月末のことだった。春にしては気温の高い日が続いていた。
この年は、年明けからずっと体調は悪かった。
ただ、どこか痛いとか、咳が出るとかでは無く、体が重だるく
横になって過ごしていた。食欲も無く、あまり飲食していなかったが
病院に行くほどの「決め手」も無く、受診はしていなかった。