MG 真武者頑駄無・戦国の陣
塗装済み完成品

MG 真武者頑駄無・戦国の陣
製作期間 2009年3月〜4月
感想

箱絵
以前から作ってみたかった「真武者頑駄無」。箱絵も凛々しく
「キャ〜! カッコイイ!!」と喜んだのも束の間、パーツ数の多さに圧倒され
(以前製作したシナンジュ・約700より遥かに多かった)、小指の先程の
パーツも多い。し〜か〜も!小さいパーツが多いのにパーツのヒケが
かなり発生している。
かくして、パーツ研磨の苦行の日々が始まったのでした。平面の
窪みをデザインナイフや金ヤスリ、紙やすりを駆使して研磨し、C面を
削り取って精密感を出す果てしない日々。「5月飾り」として出品する
目標があったので、ラスト1週間はT1.が睡眠時間を削って仕上げた
ハードワークの結晶と相成りました。
 
        塗装前            塗装後(Gテンプル製ツインバルカンに換装)
MG真武者頑駄無・戦国の陣は、メッキパーツが多く用いられ、華やかな輝きが、いかにも
「5月飾り」にふさわしいものになっています。それらと組み上げた時、遜色のないように
するため、色選びに苦労しました。「赤」は真紅のメタリック塗装。クリアーレッドをシルバーの
上から薄く幾重にも吹き重ねました。ガラスのような硬質の輝きが「武者」を彩ります。

「黒」は少し光沢を落とした「半光沢」に。渋みのある色合いが「武者」を引き締めます。
ツインアイは、付属のホイールシールは用いずシルバーの上からクリアーブルーを
吹き重ねて塗装し、「ガンダム無双」のブルーを再現しています。
シナンジュのMr.カラー・クリアレッドとは違った仕上がりになりましたが、直線的なガンダムに
よく似合う質感で良かったです。Mr.カラーのほうは、染料系から顔料系に材料が変更になり
透明感が著しく低下したため生産中止中(2008年4月現在)。メタリック塗装をするために
旧ボトルのMr.カラー・クリアレッドを探して奔走しましたが、もはや在庫が無く、そこに
幸いにもフィニッシャーズの新製品でクリアレッドが発売され難を逃れました。
 
      塗装前             塗装後(バーニアをアルミ製に換装)
背部ランドセルのバーニアをAKOホビーの新製品「ミディアムスラスターM2」に換装。
そのまま使用するのでは無く、メインベルを設定に合わせブラックで、インナーベル内側は
クリアーレッドで塗装。立体感を強調し、ガンダムとの統一感を演出しています。
 
腰アーマーと脛アーマーにゴールドのスチールボールとアルミスタッズ(デコ電パーツ
シルバーとゴールドでツヤあり・ツヤ無しがあり、従来ガンプラで使用されている
スチールボールより大きいサイズのディティールアップが可能)を埋め込み。
 
 塗装前                  塗装後   
太刀「日輪丸」は赤と黒の二色で塗り分け、丸モールドにメタルパーツを入れディティルアップ。
「火砲・種子島」は銃口をメタルパーツに置き換え。側面をアルミスタッズでディティールアップ。
塗装も調色により金属感のある茶色を表現。フィニッシャーズの「マイカレッド」をベースに
しました。ゴールド、オレンジ等をミックスしたマイカ(雲母)が入っており、光の当たり
具合によってメタリックから、パール、オレンジ、明るい赤、濃い赤等に変化して見える
レッドで、その特色が活きた茶色になっています。
組み立て
ゲート処理、ヒケ修正、合わせ目消しの後、洗浄してサーフェイサー吹き。
800番のペーパーで下地処理後、再度洗浄し1000番のサーフェイサーを吹いています。
改修
上記のほか、頭部は継ぎ目を消して、フェイス部分とメインカメラをアトハメ加工。
このキットで問題となる金メッキパーツのゲート跡はガンダムマーカーのゴールドでタッチアップ。
それでも目立つ部分はアルミスタッズでカバーし、極力目立たないようにしてあります。
仕上げ
デカールは市販品の水転写式を、マークセッター及びマークソフターを使用して貼付け。
スーパークリアーで上掛けし、デカールを保護&艶を統一しています。
塗装(M・Mr.カラー F・フィニッシャーズ T・タミヤエナメル)
本体:赤 ファインシルバー(F) クリアーレッド(F)
本体:黒 ピュアブラック(F)
本体:白 ファンデーションホワイト(F)
本体:グレー メタルブラック(T.T調色オリジナル)
本体:シルバー ファインシルバー(F)
カメラアイ:青 シルバー(M) クリアブルー(M)
武器:茶色 マイカブラウン(T.T調色オリジナル)
武器飾り台:黒 ピュアブラック(F)
ディスプレイベース&屏風枠:黒 メタリックブラック
ディスプレイベース&屏風枠は広い面積を綺麗に塗装する為、缶スプレーの
メタリックブラックを使用しています。
ここ最近、塗料はフィニッシャーズをメインにするようになりました。元々はカーモデラーから
支持があつい塗料で、Mr.カラーよりも塗膜強度があり、ツヤを乗せる塗装にも適しています。
シナンジュも真武者もクリアレッドの吹き重ねだけでツヤを乗せてあり、塗装後に磨きこんだりは
していません。デカールのためのクリアがけも、デカールからはみ出てクリアがかかると
むしろツヤが落ちてしまうので、細心の注意をはらいながら作業しています。

ツヤツヤ仕上げのために丁寧にパーツ表面を研磨し、サフの段階からツヤを乗せていきます。
表面色だけでなく、下地の段階からツヤを乗せることによって、鏡面のようになります。
モビルスーツの精密感を損なわないよう、エッジに塗料を乗せすぎないのがコツです。
 
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